日本まるごと世界遺産

端午の節句に曄變織り額（ようへんおり）

曄變織とは・・・

二つの図柄を一つに織り上げる技法です

左からは鍾馗図を、右からは義の文字を見分けることが出来ます

鍾馗は中国男性の理想像です

文武両道にたけ医学にも精通し、当時の皇帝の病を治したとも伝わります

「義」の文字は、上部が「羊」　下部が「我」とで出来ていることから

「自身を犠牲にしてでも大義に生きよ」との意味をもつ文字です

 

つるばみは、物事の意味を新しい技術で深め、現代の美術品として提案いたします。

 

霊鑑寺黒柿細工双六と黒柿孔雀杢との比較

１枚目の写真が孔雀杢の表情　　　２枚目の写真が縞杢の表情　　

３枚目の写真は、その孔雀杢で作った将棋の駒一式

正月に日本橋で、コレクターの方が立ち寄られて、

この駒に刻み描かれている漆の字体は

これまでの将棋の駒史に於いて、３例目になると・・・

黒柿の孔雀杢での駒は、過去に存在しません。

柘植の木・ケヤキの木にも、「孔雀目」と呼ばれる材が

在りますが、その模様が緑色に光る現象をもつ物は

　　　　　　　　　　　黒柿だけです。

霊鑑寺の黒柿細工

現在、特別拝観中の霊鑑寺に、黒柿細工の双六を見つけました。

縞杢で出来ており、保存状態も良好でした。

黒柿は聖武天皇の丁度品に多く使われ、

現在「正倉院宝物展」で観ることが出来ますが

当時から天皇家ゆかりの品に、黒柿が使われていたことは間違いありません。

レ・ミゼラブル

心動かされることなく・・・

どれだけの時が過ぎた・・・

 

あまりにも強い・・・

心の振り子は動くことを・・・

 

しんしんと時を刻み　冷たい闇が覆う日に・・・

凍える足を容赦なく・・・

 

逃げ込む平和な空洞に映る・・・

「レ・ミゼラブル」

 

止まっていた振り子が・・・

隣も・・・その隣も・・・

 

生み出す・・・

恐れぬ誇り・・・

 

止まった振り子は動く

 

 

 

 

 

～環境が戻るのに４５年～奥出雲町

父親が亡くなり「初の盆」で実家に・・・夏らしく夕立での雨の後、家の前を流れる小川を覗く。

小川には連日の夕立で水量を増した流れが見て取れた。しばらくすると泡ぶくの中から黒い影が川下に移動し止まった。

よく見ると懐かしい「ぼっか」と呼ばれる魚（カジカ）ではないか。４５年来観なくなっていた魚だ。

「幼い頃には、うなぎも居た」と聞いたのを思い出したが、当時の農薬の原因で「ぼっか」は瞬時で居なくなったのだ。

ヤクザルの暮らした「野間」地区は、中国山脈を背に、山からの湧水を飲料水として使う５軒だけの集落で、我々の奥には誰も住まない。毎日を暮らす兄家族も、「ぼっか」の存在に驚いた一日だった。

4年で2大学の学位取得

4年間の大学生活で2大学の学位取得を奨めているのが、創価大学だ

http://www.soka.ac.jp

tel:042-691-8047（文学部事務室）　　　　tel:042-691-4617（入試事務室）

 

グローバル化が進む中で求められる、異文化コミュニケーション力・幅広い教養・そして「人間力」を養い、世界が求める真の国際人を養成しようとされている。  

大学に行けなかった ヤクザルにとって、こんな大学があれば　もう一度勉強しなおしたい気分になる。

紛争の絶えない世の中と、経済危機に苦しむ国々。

世界を一つに導くのには、このような教育を受けた若い人たちを増やすしか無いと思った今日この頃。

                                                                         

真の日本人・・・「人」・「成」 德川慶勝

幕末の尾張藩主だった徳川慶勝、時の権力「幕府」と「朝廷」との狭間にあって、一貫して貫いたのは「強い日本化と平和な民の暮らし」だった。

近代化に向かおうとする日本を、徳川の持つ既得権益に偏ることなく、「日本国・民・平和」と「現実」とを天秤にかけ、時には親族をも犠牲にしてでも大義に導いた。

激動極まる幕末から近代日本史の礎をつくった彼が、武士の姿や、会津城の戦禍後の姿を写真で残してくれている。

それも彼自身が撮影したもの。

城を明渡し、職を失った武士たちを案じて執った策は、蝦夷（北海道）の開拓だった。

悪戦苦闘する彼らに慶勝は、支援として四萬円（現在価値５０億円）を送りつづけた。

 

西郷隆盛・岩倉具視・坂本竜馬などが表だって知られるが、その歴史の要に居た人物は「徳川慶勝」その人であったことを忘れてはいけない。

屋久島の友人・松浦さんへ「袖隠し椿の姿」

私も此の家に越してきて知った名前で、当時は一輪の花しか咲きませんでした。

ところが、両脇の大きな木を二本切ったところ、次の年から沢山の花をつけるようになりました。

ヤクザル亭の奥に、椿で有名なお寺「霊鑑寺」「法然院」があり、そこの帰りに見つけていただいたお客様から、この名前を教えて頂いた次第です。

それから後一度だけ（６年間で）、この名前の由来と思われる花の姿を目にしました。

それが此の写真です。　　咲けば１０センチを超える大きな花です。

きもの姿の女性が、「恥じらうように袖の袂で口元を隠す」・・・

その姿を、この花を観た瞬間に思い浮かべました。

今年は枝ぶりを剪定してやったので、一つずつの花がゆったりと咲いてくれることと思います。

剪定された枝にも命が宿る（ヤクザル亭にて）

一週間前に、うっそうとしていたヤクザル亭の庭木を剪定しました。

写真は、その時切り落とされた「袖隠し椿」の枝、小さく付いたつぼみが愛らしく、ビール瓶に差しておいています。

蒼かったつぼみは膨らみ、白い花びらが大きく見えてきました。

これも同じときに剪定した椿と、もう半年も前から生けてる春蘭と、ヤクザル亭近くの河原で咲きかけていた紅梅が

満開状態に・・・

こちらは半年前（昨年秋）から生けている、ヤクザル亭のシダと河原から連れてきた紅梅です。

自然界の生命力に感激です。

３．１１に思う・京都の帯織り技術と日本の心の表現

これは同じ作品で、左右で色が変化する織り方。（テーブルランナー）

 

こちらは左右で見えるものを隠しながら織る技法。（ベッドカバー）

エメラルドグリーンに輝く糸を強調させ、下に織り込んである家紋柄の「黒柿」「鳥海神代杉」を隠す。

題名は「絹の道・（シルクロード）」　西国のエキゾチックな文化を光る糸で表現、東の果て日本のイメージを、「家紋」と控えめな光の組み合わせで表現しました。

 

日本には、外国の環境では培えなかった独特な「日本の心」があり、歴史・文化を支えていると思います。

この「日本の心」が、これからの海外輸出産業の最大の武器になることと信じます。

 

 

昨年の３．１１より私たち日本人は、「日本の心」をどう表現し、その価値をもって海外の生活・文化に、どのように役立つのかを考えなければなりません。

３．１１で犠牲となられた多くの方々から、「考え直し新たな出発」のチャンスを頂いたのだと、肝に銘じたい。