この供養本尊は、歴史上伝わる「鑑真和上一行と遣唐使」
を表す渡航の図と、あまり知られないもう一つの話
「長屋王が千枚の袈裟に、十六文字のメッセージを縫い
取り、唐の僧侶等に供養した」其のことに感銘を受けた
鑑真和上が、日本行きを決められた二つの話が、左右で
現れたり消えたりする曄變織(ようへんおり)で仕上げ
てあります。
遣唐使船渡航図は、1300年前に同じ時代を生き
一行が立ち寄った屋久島の屋久杉原木に、日本画の技
で描いたものです。
曄變織は橡きょうと工房独自の織技法です。
千枚の袈裟のお話は、来年の正倉院展と同時期に
元興寺本堂にてご覧ください。
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