先日「剣岳」を観て来た。流石にいつもと違い、観客の平均年齢が高い。
明治の陸軍に所属していた測量部隊が、前人未踏の山「剣岳」に挑むが、
彼らには、日本地図を完成させるという目的があった。
本編では、山岳隊の登頂目的との対比でストーリーが進むが、
作者が言いたかった事のひとつに、時の軍指令本部の無智・傲慢な
輩の存在が、短い時間ではあるが、象徴的に組み入れられていた。
「何をしたかではなく、何の為にしたのかが大切」此の言葉に尽きる。
山にも登ったことの無い司令部の連中が、名誉と保身の為にやらせようと
したことは、失敗との判断をくだされる。
最近さわがれている、地方自治への権限・財源委譲の話も然り。
東国原知事・橋本知事・中田市長の目的ある行動に拍手したい。
そして必ずや、目的を達成していただきたい。
最後に「レッドクリフ」でも同様なメッセージであった、
「自然を制するもの、国を制す」
剣岳では、自然に逆らうのではなく、自然と一体になったこと(修験者の教え)で
登頂に成功した。
皆さんは、どう感じられるか観る価値ある作品です。