「ファド」 とは、ポルトガル語で「運命」の意味
夜になると、それぞれの「ファド」を聴きに、バーのような場所に集るポルトガルの人々
小野リサはブラジル生まれ、祖国語はポルトガル語だ。そこで彼女は、自分のルーツを求めてポルトガルへ・・・
「ファド」は、その時その場での自身の「こころ」を歌う・・・唄・・・
カラオケで憂さを晴らす姿とは比較にならない、崇高で人間らしい表現であり、優美で至福の時をもたらす
日本もかつては、その場の風景や心情を、言葉と声の抑揚で表現していた
いよいよ、リサが「ファド」を唄う番に・・・
歌詞力とボサノバのリズムに親しみ慣れた彼女にとって、「こころ」を唄い上げるのには届かないものがあった
現代の日本が「便利」の代償として手放したもの、それは・・・
昨年の震災を通して、海外から「日本人が素晴らしい」と、絶賛されたもの・・・
今も残る日本人気質と、手放してきたものをもう一度取戻せば・・・
歴史に他者に学ぶことを怠ってはならないと・・・
それにしても、ファドを聴くポルトガルの人々の姿には、真剣で誠実に自分自身を味わっている様に・・・
自分自身の奥からは・・・「運命」に対する悲痛な叫びが・・・
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