屋久島の西側にある永田の”いなか浜”は、日本一海亀が上陸することで知られる。
このためラムサール条約により、自然保護地域として指定されています。
この浜の砂は、毎日海に返されたり浜に打ち上げられたりを繰り返しています。
写真は本の一部ですが、これだけ様相を変える浜は他に知りません。
そんな浜に海亀は子孫を託しにやってくるんですね。
5年前、運よく台風の前日に屋久島に渡れたことがあります。
夜中に台風が通り過ぎ、浜は一変しました。砂でいっぱいだった浜が、大きな
ブルドーザーでえぐられた様に狭くなり、波打ち際にはピンポン玉ほどの海亀の卵が
いっぱい浮いていました。残された浜にも、子亀の死骸が打ち上げられており、
中でも砂に半分埋もれた子亀をみつけ、恐る恐る触ったところ、急に動き出して
下から次々と子亀がでてきました。その数なんと70匹を越えたのです。
台風のお陰で、海亀の孵化を観ることができ感謝感激したことを思い出しました。
365変化を繰り返す”いなか浜”は、海亀のお母さんみたいな存在なんですね。
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