約10年前に発見された「黒柿孔雀杢の木」
実家島根の奥出雲町で、山を伐り拓く「山師」さん達にお願いすること12年
黒と孔雀色で現れたその姿は、今まで見た事の無い黒柿でした
その見事な姿を残すのに考えたのが、「黒柿孔雀杢織り帯」でした
そして、それ以外の材は板の状態で保存し、中川清司氏によって茶杓に姿を替えました。
中川さんは、奈良正倉院御物の「黒柿両面御厨子」を修復された方で、現在人間国宝
その昔、私の目指したのは京都たる源への弟子入り、しかし叶わず今の道に・・・
中川さんは、そのたる源さんとも縁がおありで、当時から36年経って、このような
縁周りがあるとは、夢にも思いませんでした。
この「黒柿孔雀杢茶杓」が、もし1000年先に残っていれば、「耀変天目茶碗」と肩をならべる
存在になっていることでしょう。
なぜなら、孔雀模様孔雀色で現れる黒柿は、数百年に一本あらわれるかどうかと云われる、
極めて希少な存在で、過去の名品で其の姿を残しているものが略無いとされます。
日本まるごと世界遺産・・・不思議で素敵な日本です
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