屋久島が世界自然遺産に登録されて20年。同時に屋久杉の伐採が禁止されました。しかし当時屋久杉を生業として生活されていた人のために、特例で伐採できるエリアを設け、極最近まで土埋木を伐り出していましたが、それも底を尽き屋久杉工芸の存続も危ぶまれることに・・・
ここで誤解の多い「土埋木」について一言
読んで字の如くではなく、屋久島には土の少ない岩盤隆起で出来た山に植物が生殖しています。屋久杉の土埋木とは、過去に伐り出された屋久杉の切り株と、山に残された残木を指します。根元が太すぎることから、地上2メートルほどのところで伐り離し、残った切り株に苔が生えた姿を見て、このような呼び方をしているのだと思います。
屋久杉の樹脂は彼らの身を護り、数百年たっても腐らないために工芸の材料に使われるようになりました。
ですから、「屋久杉を伐って良いのですか?」の疑問に対して、葉が付いている成木を1本たりとも伐り出してはいないというのが事実です。
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